フィル&キー・Blackmagic SDI
ATEM などのビデオスイッチャーは、LayerCue の歌詞や名前のテロップをカメラの映像に重ねられます。そのためには信号が二つ要ります。映像そのものである フィル と、フィルをどこに見せるかをスイッチャーに伝える白黒の映像である キー です — 白いところにはフィルが見え、黒いところからはカメラが透けて見えます。フィル&キー は一つのステージからこの二つを一緒に作り、ステージに出したものを、ふちもフェードもそのままスイッチャーへ届けます。
フィル&キーを追加する
Section titled “フィル&キーを追加する”ステージ送出 ウィンドウを開きます — 2 枠目のプレビューの下の ステージ送出設定、画面がひとつだけならステージのプレビューの下の操作行にある小さなボタンです(ステージ送出ウィンドウ を参照)。ウィンドウのタイトルの横の + フィル&キーを追加 を押します。
一覧に新しい行が開いた状態で加わり、最初の送り先は LayerCue が選びます。
- フィルとキーを一緒に出せる Blackmagic のデバイスが空いていれば、そのデバイスひとつで送ります。
- そうでなければフィルとキーの出力ふたつになり、ほかで使っていない、つながっている外部の画面を割り当てます。そういう画面がなければ、行で選ぶまで空けておきます。
たたんだ行は画面の行と同じ形です: 番号 — 出力ふたつなら 02·03 のように二つ — 名前(✎ で直すまでは フィル&キー)、F&K、状態、そして二つをまとめて入れたり切ったりする電源スイッチが一つ。その下の行には、フィルとキーの行き先と B F 1 2 3 4 5 のセルがあります。行をクリックすると開きます。

| 行 | 何をするか |
|---|---|
| フィル | フィルの送り先。ここで選ぶものが、二つをどう送るかも決めます — 下を参照。横の ⓘ がいまの送り方を説明し、ゴミ箱のボタンはフィル&キーをまるごと削除します |
| キー | キーの送り先。出力ふたつのときだけ |
| SDI フォーマット | Blackmagic のデバイスが関わるときだけ |
| キーイング・ミックス | デバイスひとつで両方を出すときだけ |
| アルファ | プリマルチプライ または ストレート |
| 音声 | デバイスひとつで両方を出すときだけ — ステージの音をフィル側(SDI A)に一緒に乗せます |
フィルに選んだものが残りを決める
Section titled “フィルに選んだものが残りを決める”フィル の一覧は、画面の行の 送り先 の一覧から ネットワーク・アプリへ を除いたものです。NDI® と Syphon は透明度を一本のストリームで送るので、キーを別に出す理由がありません(NDI®・Syphon を参照)。
- フィルとキーを一緒に出せる Blackmagic のデバイスを選ぶと、そのデバイスひとつで送ります。キー の行が消え、キーイング と ミックス が出ます。
- それ以外を選ぶと — モニター、仮想画面、キーを出せないデバイス — フィルとキーは出力ふたつになります。キー の行が出て、選ぶまで空のままです。
フィル&キーはすべてのレイヤーがオンの状態で加わります。どのレイヤーを残すかは、スイッチャーに何を見せたいかで変わります — キーと背景 をご覧ください。
Blackmagic のデバイスひとつで(Mac)
Section titled “Blackmagic のデバイスひとつで(Mac)”Blackmagic Design の DeckLink カードと UltraStudio は、ステージを SDI で送り出します。Blackmagic の Desktop Video ドライバーを入れてください(Blackmagic Design のサポートページ)。ドライバーがないと、LayerCue からデバイスが見えません。つながっているデバイスは、どの一覧でもつながっている画面の中に、名前の後ろに · SDI が付いて並びます。
外部キー(通常) なら、デバイスはフィルを SDI A から、キーを SDI B から送ります。二つの端子はハードウェアで噛み合っているので、1 フレームもずれません。両方をスイッチャーにつなぎ、スイッチャーのキーヤーのフィルソースとキーソースをその二つの入力にしてください。プレビューの帯では、この出力の枠の見出しに フィル + キー が付きます。
| 行 | 何をするか |
|---|---|
| SDI フォーマット | 720p50 から 2160p30 まで。最初は 1080p29.97 です。スイッチャーと同じ形式でないと、スイッチャーが受けません |
| キーイング | 外部キー(通常): デバイスがフィルとキーを別々に送り、スイッチャーが合成します — ふつうはこちらです。内部キー: デバイスが自分の SDI 入力の映像の上に直接重ね、ひとつの映像として送ります。スイッチャーなしで使うときに選びます。入力の形式は出力と同じにしてください |
| ミックス | 映像をどれだけ濃く重ねるか、0 から 100% まで(最初は 100%)。スライダーを離したときに効きます |
| アルファ | スイッチャーの Pre-multiplied Key の設定に合わせます: オンなら プリマルチプライ、オフなら ストレート |
| 音声 | オフ・オン と音量。オンにするとステージの音が SDI A に一緒に乗ります — 音とメーター を参照 |
送出中に SDI フォーマット・キーイング・ミックス を変えたり、音声 をオン・オフしたりすると、デバイスの出力を入れ直すので、信号が一瞬途切れます。本番の前に決めておいてください。
Blackmagic のデバイスは、ふつうの画面としても使えます: 画面の行の 送り先 で選ぶと、その画面はウィンドウを開く代わりに SDI で出て、その行に SDI フォーマット と 音声 が別に付きます。YouTube もデバイスから出ます。
デバイスが始まらないとき
Section titled “デバイスが始まらないとき”Blackmagic の出力を開始できないと、LayerCue はその電源を切って理由を知らせます — たとえば 画面 2 — Blackmagic 出力を開始できませんでした:(名前を付けていればその名前)の後ろに、次のどれかが続きます。
| 理由 | 確かめること |
|---|---|
| デバイスが接続されていません | ケーブルと、Desktop Video がデバイスを認識しているか |
| デバイスが選んだ SDI フォーマットを出力できません | 別の SDI フォーマット を選んでください |
| このデバイスはフィル + キーに対応していません | フィルに別のものを選び、フィルとキーを出力ふたつで送ってください |
| 別のアプリ(Media Express など)が使用中かもしれません | そのアプリを終了してから、電源を入れ直してください |
| フレームメモリを確保できませんでした・再生を開始できませんでした・映像を描画できませんでした | 電源を入れ直し、それでもだめなら LayerCue を起動し直してください |
出力ふたつで
Section titled “出力ふたつで”フィルとキーは、ふつうの出力ふたつでも送れます — スイッチャーにつないだモニター端子ふたつや、試すときは仮想画面でもかまいません。Mac でも Windows でも使えます。
- 二つはレイヤー・電源・解像度を共にします。 片方のセルや電源を変えるともう片方も変わり、片方が Blackmagic のデバイスなら SDI フォーマット は一つを二つで使います。二つがずれると、スイッチャーの映像に穴があきます。
- ステージを一度描いて二つへ送ります。 フィルとキーがどちらも画面なら、LayerCue はフレームごとに一度だけ描き、同じ一枚を二つのウィンドウへ送るので、フェードや動画の途中でも二つはいつも同じ瞬間を映します。残りうるのは二つの画面の書き換えのタイミングの差で、1 フレーム以内です。ぴったり合わせたいなら、デバイスひとつで送ってください。
- キーはフィル側の比率で描きます。 二つの画面の比率が違うと、行に知らせが出ます: ふたつの出力の比率が違います — キーもフィル側の比率で描きます(余白は黒)。スイッチャーには同じ解像度で。
- アルファ は上と同じです。キーイング と ミックス はデバイスのキーヤーの仕事なので、ここにはありません。
プレビューの帯では、二つの枠の見出しに フィル・キー が付き、キーの枠はスイッチャーが受け取るキーを白黒で映します。

キーは、何かが描かれているところが白、何もないところが黒で、スイッチャーはキーが白いところに LayerCue を重ねます。そのため、オンにしておくレイヤーによって、LayerCue が覆う範囲が変わります。フィル&キーはすべてのレイヤーがオンの状態で加わります。
- 画面全体を LayerCue に — メイン画面のように背景ごと出すときは、すべてのレイヤーをオンのままにします。背景が画面を埋めるのでキーも全面が白になり、スイッチャーには LayerCue の画面がそのまま出ます。
- カメラ映像の上にテロップや歌詞だけ — 配信画面に文字だけを重ねるときは、行のセルで要らないレイヤー(ふつうは B)を切ります。オンのレイヤーだけが重なり、ほかは透明に抜けてカメラが見えます。
知っておくこと
Section titled “知っておくこと”- SDI でも音を送れます。 デバイスへ出る行の 音声 をオンにすると、ステージの音が一緒に乗ります(はじめはオフです)。二つの出力(モニター二台)で出すフィル&キーにはありません — その音はステータスバーで選んだコンピューターの音声出力デバイスから出ます。音とメーター をご覧ください。
- 未接続。 フィルかキーがつながっていないと、行に 未接続 と出て電源スイッチがロックされ、フィル・キー の選択だけが使えます。オンのまま抜けたものは、つなぎ直すとそのまま出ます。
- 削除。 フィル の行のゴミ箱のボタンは、フィルとキーをまとめて削除します。送出中は薄くなっています: 送出中 — 先に電源を切ってください。
画面の選びかたと電源スイッチは 画面と送出 に、すべての画面をひとつのウィンドウで扱うことは ステージ送出ウィンドウ にあります。
NDI® is a registered trademark of Vizrt NDI AB.